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>>最終更新日:2004/02/26

2001年11月6日〜2001年11月8日(2泊3日)
一日目Ship Cove → Resolution Bay → Furneaux Lodge → Camp Bay(泊、Tent)
二日目Camp Bay → Punga Cove → Bay of Many Coves→ Black Rock Camp → Cowshed Bay(泊、Tent)
三日目Cowshed Bay → Torea Saddle → Mistletoe Bay → Anakiwa → OUT

Introduction
このトラックは南島の玄関口であるピクトンの前に位置する Queen Charlotte Sound に沿うように設けられていて、「 New Zealand Walkways 」というカテゴリに分類されている。

距離はその Walkways の中でも最も長いものの一つで、67km(もう少し長く書いてある資料もある)あるが、Walkways と言うだけあって基本的にはきれいに整備された歩きやすいトラックになっている。更にここはマウンテンバイクにも開放されている。

これまでも Picton、Motuekaと近くに住んでいながらなかなか歩く事が出来ないでいた。その理由の一つが、DOCによる HUT がトラック上に存在しない事。したがって訪れる人は、ある部分だけ歩くデイウォークか、コースに沿って点在する私営のロッジに泊まりながら歩く事になる。

そこで今回、タイミングよく友人の Masa がピクトンへ来てくれる事になったので、会いに行きついでに歩いてきてしまおうと考えた。宿泊に関しては色々考えたが、結局 Masa がデイウォークということもあって、例の破れたままのテントで済ましてしまう事にした。

DAY 1
9時45分にピクトンの港からフェリーに乗って Ship Cove へ向けて出発。突然アナウンスが入り船上がにわかにざわめき立ち、みなが船から乗り出すように海を見はじめた。もしやと思い自分等も直ぐに階段をあがってデッキへ出た。三匹のイルカがフェリーの周囲を泳いでいた。間近で泳ぐイルカはやっぱりきれいだ。

Ship Cove に到着。

Ship Coveかなりの透明度(しかしいい写真が無い・・・)
海の透明度は Abel Tasman より高いように感じる。ここには James Cook の記念碑みたいなのがあるはずだが、そんなのをすっかり忘れて歩き始めた。序盤はそれなりの登りが続きいい汗をかく。植生に関しては、Abel Tasman のそれに近く、より Tree Fern が多いように感じる。

1時間弱で Resolution Bay に到着し、キャンプサイトでしばし休憩。 Endeavour Inlet へ向かう道は緩やかな上り坂が多かった。

少し見晴らしのいいところにベンチがあったのでそこで昼食。結構汗をかいてたから微妙に寒かった。


海の写真1湖のように穏やかな海
ベンチの周りでは KIWI に似た飛べない鳥「Weka」が徘徊していて、おこぼれを狙っていた。どうやらここで休憩する人たちが、ハトに餌でもあげるかのように食べ物を与えているのだろう、彼等は全く人を恐がる様子も無く、むしろ「エサをくれ」と言わんばかりに迫ってくるようでもあった。

それにしても彼等の足はでかい。

そこからデイウォークのピックアップポイントである Furneaux Lodge というところまでも特に難儀なところは存在しない。森に関してもさほど新鮮味は無いが、時折見える海がやはりいい雰囲気だ。特に陸地との際の辺りの色はすごい。


Masa とはここでお別れになるので、広々とした入り江近くの芝生スペースで休憩&ビールで乾杯。海に向かって設置されてるブランコが何か妙。。

この周辺には1時間程の滝を観にいくコースとかもあるみたいなので、デイウォークで時間に余裕があったり、宿泊地だったりする場合には行ってみるといいかもしれない。

海の写真2 Tree Fern が南国風情をかもし出す。
ここから自分はもうひと仕事って感じで今夜のキャンプ予定地 Camp Bay を目指す。しかしこの辺りは私有地が多いのかやたらと建物が多い。途中、スイングブリッジがあったり、ファームランドを通過したりと今日の前半部分よりは変化がある。

そしてようやく Camp Bay 到着。Furneaux Lodge から2時間30分、トータルで休憩含めて7時間強はさすがに疲れたね。パンフレットで距離を確認すると、本日 26.5km。なげ〜。そりゃ疲れるはずだわ。

ただ距離は長いが基本的にはイージーウォークなので万人向けでとてもいいトラックだと感じた。


テントを張って、"穴"の応急処置をして夕飯を食べる頃にはすっかり暗くなっていた。今日は前回の苦い経験もあるので、フライシートと地面の隙間にその辺に転がっていた木を入れてポッサム対策をしておいた。(笑)

明日が雨でないことを祈る。

DAY 2
早起きはしたけど、何だかんだゆっくりやっていたら、出発は10時ごろになっていた。今日もそれなりの距離(20km強)を歩かなければならないとすると、ちょっと遅いスタートだったかな。 5分ほどで行ける Punga Cove を見学して改めてスタート。トラックはいきなり登りで始まる。10分ほどでジャリ道の車道へと出る。(Kenepuru Saddle)右側に DOC の矢印が見えたのでそっちへ進み、更にジャリ道を10分ほど登ると分岐点へ出る。そこからサイン通りに山側へと登っていく。それにしても今日は右足小指のマメが痛い。これは前回の Abel Tasman で作ったやつだが、そのままにしてあるから更に脹れている感じがした。道は相変わらず歩きやすいが、今日はどうもアップダウンが多いぞ。Eatwels Lookout(名前違うかも)が約20分で行けるとあったので、とりあえず行ってみた。なかなか登りがきつい。というか下ってくるのがきつい。眺めは微妙。。曇りで山肌にもやがかかっている為、海もかすかにしか見えない状態だったから何ともいえないが、おすすめではないような気はした。メイントラックへ戻り先へ進む。今日は森へ入ったり、山の稜線へ出たりの繰り返しだ。稜線横には木が生えているが、雨が降ったら雨の直撃は必至だろう。Bay of Many Cove にシェルターがあったのでここで昼食休憩。ここを出ると直ぐに登り。そして下り。これの繰り返しだ。今日は昨日とは一変したぐずついた天気ではあるが、霞がかった山や入り江の雰囲気は昨日と違った美しさだった。Bay of Many Cove から2時間弱の Black Rock Campで、今日初めて人に会った。そしてここから更に1時間で Torea Saddle へと出る。しかしここは驚きのアスファルト。(笑)今日のキャンプ地である Cowshed Bay まではそのアスファルト道を下って10分ほど。手前にある Portage Hotel はやばい。思いっきりリゾートしてる。Cowshed Bay のキャンプサイトは、道を挟んで海側と山側に分かれているが、海側は焚き火や BBQ 跡などが見苦しかったので、山側にテントを張ることにした。それにしてもここは Walking Track の中のテントサイトとしては正直風情が無さ過ぎる。その前の Black Rock Camp の方が断然いい。しかし翌日 OUT を予定してるとすると後者ではやはり距離がありすぎるのでここへ来ざるを得ないのだ。。 実は今日さりげなく20代最後の日だったりするんだよなー。

DAY 3
昨晩はほんと奇跡的といっていいくらいすごいタイミングで目がさめた。時計を見ると0時になる十数秒前。三十路へのささやかなカウントダウンを行った。(笑) 自分とピクトンの町とは快晴繋がりであるというのを証明するかのように、昨晩降り続いた雨は朝にはあがり抜けるような青空だった。9時30分頃テントサイトを出発。先ずは15分程度例のアスファルト道路を歩き、トラックへと入っていく。ここから一時間が全日程中のハイライトとも言っていい位の登りが続く。もちろん部分的にフラットになるところもあるが、基本的にずーと登り。結構急な部分もあるので、体力や脚力に自身の無い人にとってはしんどいに違いない。自分もこの辺りで連日の長時間ウォークが効いてきたのか、古傷である右足首、特にアキレス腱の辺りが痛み始める。一気に登りきり、がっちり汗をかいた。その後は下ったり登ったりを何度か繰り返し、長い下りへと続く。それにしてもトラックが Muddy だ。昨日かなりまとまった雨が降ったせいもあるのだろう。下りだとかなり滑る。バランスを崩しそうになったりするから、足を余計に踏ん張ったりして痛んできてる足首を更に痛めつける。基本的に全体を通してトラックがドライなコンディションであれば、正直スニーカーでも全然オッケーだとは思う。しかしこの辺りの坂が多いいパートを歩く場合は、やはりある程度の靴を履いておいたほうがいいだろう。森の中と稜線を繰り返すようにトラックは続く。それにしても山から見る海の景色は素晴らしい。Lochmara Lodge へ向かう分岐まで1時間10分ほど。そしてその直ぐ後に、Hilltop Lookout というビューポイントがある。サインポストには30分と書いてあり、アキレスの事を考えると行くべきか悩んでしまった。しかしこの快晴の日に行かないでどうすんだと思い、登った。15分ほどで着く。景色は「Kenepuru Sound」「Queen Charlotte Sound」の両方を見ることができて素晴らしいのだが、それよりも先客のオランダ人カップルとの交流が楽しかった。パンケーキを頂きながら色々と話が出来た。中でも、自分がサッカーTシャツを着てたからだろうサッカー談義はおもしろかった。ちなみに彼等はこの後 Milford Track を歩くそうだが、8月に予約をして最短でそこしかなかったそうだ。。。ん〜、Milford って大変なのね。団体さんがガンガン登ってきたところで、お別れして自分は先へ進んだ。一気に坂を降りメイントラックへ復帰する。Mistletoe Bay 付近まで下りてフラットになると、再びほんのちょっと車道のジャリ道を通る。そして再び Queen Charlotte Sound が見えてくる辺りで、アジア人の女性が一人佇んでいた。Jin という韓国の女性だった。彼女も同じくこの Queen Charlotte Track を通して歩いてきたらしい。ただ荷物は正直水くらいしか持っていない。。。実はこのトラックはDOCによるHutがないというのは前にも書いたが、フェリーの予約時に荷物のトランスポートも頼む事ができるのだ。(確か追加料金なしで)泊まる場所を指定しておけば、毎日ピックアップして次の目的地まで運んでくれるという強烈なサービス。彼女はそれを利用して歩いていたから荷物が無かったんだ。 さりげない緊張感を感じた。それは何故か。それはここからまだ先は結構あるが、英語で会話しながら歩かなければならないという微妙で情けないプレッシャー。(笑) しかし彼女もネイティブではない。そこに救われた。不思議な事にネイティブでないと気が楽になってバンバン話せるのだ。ネイティブ相手でも同じように話せばいいのに、間違えてたら恥ずかしいとか変な堅さが生じてネイティブ相手だと妙な息苦しさを感じるのが自分の悪い性質だと思っている。それからは一瞬感じたかすかな緊張感はどこへやら、しゃべりまくった。奇跡的というか驚きというか、あれだけひっきりなしに英語が出てきたのなんて初めてじゃないかってくらいの勢いだった。いや〜満足。(笑)アキレスの痛みなんてすっかり忘れてた。そして約2時間のみっちりトーキングを経てゴールの Anakiwa に到着。今日のトータル時間が5時間30分。ちなみに DOC の基準時間は8時間となっているが、ここまではかからないのではないかと思う。

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